磐戸鉱山跡地

 

南牧村の山中に聳え立つ巨大な採掘遺構
磐戸鉱山(いわどこうざん)”

1943年に設立した青倉石灰工業株式会社が1950年から石灰の採掘を行い、1993年に閉山した。サブレベル方式による坑内採掘を行っていたが1972年以降は坑内採掘を中止し、露天掘りによる採掘を行った。この採掘の名残が今も遺構として存在する。
※1990年代からは土地・鉱業権等全てを南牧村が所有しています。

 


磐戸鉱山の遺構紹介①
「ホッパー跡地」

 現在も道路沿いに存在する巨大な採掘遺構として、磐戸鉱山跡地の代名詞ともいえる施設。トラック運送で使用された大型のホッパーホールで、上部の貯鉱槽に貯めた石灰石の積込作業を行っていた。巨大な 2 つのホールの内部にはホッパーが各2つあり、トラックは前後関係なく入ることができた。施設左手側には予備のホッパー3 つが存在する。

この先は残念ながら現在立入禁止ですが
車やバイクの撮影スポットとしては最高です。是非お越しを!!


磐戸鉱山の遺構紹介②
「12号坑口」

 上部坑道で採掘した鉱石を下部レベルにて搬出する“サブレベル方式”で、主に搬出を目的とした巨大坑道。1972 年以降は坑内採掘を中止し、露天掘りへ移行したが、坑道跡を水洗・貯鉱施設として再活用し、トラックが往復可能な大型搬出用トンネルとして最後まで使用された。現在も巨大な坑道は健在であり、壮大な空間が広がっている。

12号坑道は現在閉鎖されており、普段は入る事ができません。
近くに寄って、中から溢れ出る冷気を感じてみて下さい。


磐戸鉱山のガイドマップ

※立入禁止エリア(チェーン規制)までは車両での移動が可能です。
安全な場所から巨大な遺構をお楽しみください。


磐戸鉱山パンフレット ダウンロードはこちら
■お問合せ 南牧村情報観光課 ☎0274-87-2088
※磐戸鉱山担当 朝倉まで!!


磐戸鉱山の観光PV

■磐戸鉱山 official promotion video (群馬県公式チャンネル)
↓画像をクリック!!

 


磐戸鉱山の年表
(青倉石灰工業株式会社50年の歩み より)


・1943年…青倉石灰工業株式会社設立

・1947年…磐戸工場建設計画開始 (現在の有恒鉱業 青倉工場)
・1950年…白岩~磐戸工場間の索道完成 初出荷
・1951年…白岩神社 御神体拝受(愛媛県大山祇神社より)
・1953年…白岩採掘所に鉱夫宿舎建設
・1954年…白岩採掘所~磐戸工場間のトラック運送を開始
・1958年…弁天沢排水トンネル完成
・1959年…白岩採掘所 巻上運搬坑道造成着工

・1966年…磐戸鉱山 弁天沢開発工事開始、12号坑口、白岩橋完成
・1971年…白岩~磐戸工場間の索道廃止
・1972年…御岳採掘所 露天採掘に切り替え、砕鉱場完成、坑内水洗設備完成
・1978年…御岳採掘所 新丁場完成
・1981年…採掘跡緑化植林開始
・1982年…吉野沢砂防擁壁設置
・1985年…11号坑をコンクリート閉鎖
・1989年…12号坑をコンクリート閉鎖
・1993年…閉山処理完了、南牧村が磐戸鉱山跡地利用を開始
・1994年…有恒鉱業と合併、磐戸工場を青倉工場に名称変更